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くらげ坊
UHA味覚糖 めめめのくらげ × e-ma

イントロダクション

  • 現代アーティスト 村上隆 第一回監督作品実写+CGでスクリーンに描くのは、世界が初めて出会うSFファンタジーエンターテインメント!

    絶賛と論争の嵐の中を、休むことなく疾走し続けるアーティスト、村上隆。ヴェルサイユ宮殿やカタールAl-Riwaqエキシビジョンホールでの個展、ルイ・ヴィトンや六本木ヒルズ、ヒップホップアーティストのカニエ・ウェスト、J-popの旗手ゆずとのコラボレーションなど、刺激的かつ挑発的な活動で世界と戦って来た。さらに、若手アーティストの育成とマネジメント、ギャラリーやショップの運営なども手掛け、現代アート界を全方位的にリードし、2008年には米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。そんな村上隆の次なる挑戦は、構想10余年をかけた映画製作。当初はフルCGアニメーション作品を企画していたが、東日本大震災後の日本を描くという情熱に突き動かされ、実写+CGの融合を実現した。CGだけで900カット強の編集に1年以上をかけて創りだしたのは、誰もが子どもの頃に見ていた心弾む〈夢〉を具現化した世界。初めての監督業でも、そのインスピレーションと創造力はとどまるところを知らず、第1作公開の前に、既に『めめめのくらげ2』の製作もスタートした。今までの日本映画には為し得なかったスケールで描く、SFファンタジーエンターテインメントシリーズの誕生だ!

  • 父を失くした正志は、不思議な生き物“くらげ坊”と出会う。友情の絆で結ばれたふたりに、恐るべき秘密と胸躍る未来が待っていた─!

    引っ越しを終えて、笑顔で母親と夕食を囲む、小学生の正志。けれども本当は、父を失くした寂しさと、新しい学校への不安でいっぱいだ。正志は新居に何ものかの気配を感じる。突然姿を現したそれは、くらげのような不思議な生き物だった。正志は、どこか愛らしいその生き物に“くらげ坊”と名付け、心を通わせていく。リュックにくらげ坊を隠して登校した正志は、驚きの光景を目にする。生徒たち全員が、それぞれの不思議な生き物=ふれんどを連れていたのだ。放課後になると男子生徒たちはふれんどを操縦し、対戦を繰り広げる。正志も攻撃されるが、同じクラスの咲が強大なふれんどで助けてくれる。だが、ふれんどには秘密があった。謎を解く鍵は、正志の叔父が勤める研究所に隠されていた──。

  • アート、映画、CG、音楽─それぞれの業界のトップクリエイターたちの出会いから生まれた、子どもの頃の夢を思い出させてくれる感動作!

    主人公の正志とヒロインの咲を演じるのは、子役の実力派として注目されている、末岡拓人と浅見姫香。何百人ものオーディションから、混沌とした今の日本で、弱さや脆さを抱えながらも成長していく子どもたちを体現する存在として選ばれた。地球規模の壮大な野望を秘めた研究所のトップに君臨する4人組のメンバーには、窪田正考、染谷将太ら若手演技派が扮する。また、物語の重要人物で、正志が慕う叔父の直人に斎藤工、正志の母に鶴田真由、父に津田寛治、咲の母に黒沢あすかと、日本映画界を担う個性派が顔を揃えた。製作は、劇場映画初監督作『東京残酷警察』が、5つの国際映画祭で金賞や観客賞を受賞した西村善廣。主題歌は、クリエイターkzのソロプロジェクトlivetune の伝説的な名曲「Last Night, Good Night」。歌うのは、海外でも話題を巻き起こし、ヴァーチャルアイドルとして不動の人気を得ているボーカロイド初音ミク。村上隆自らがオファーしてコラボレーションが実現、初の映画主題歌となった。空に舞い上がるような透明感あふれる歌声と切ない歌詞が、子どもたちとふれんどの友情の行方を描くクライマックスを盛り上げる。村上隆が構築した独自の〈美と世界観〉を体験すると共に、今この時代を生き抜くためのピュアで強い心を取り戻させてくれる感動作が誕生した──!

ストーリー

不思議な生き物に、“くらげ坊”と名付けて友だちになった正志。その街の子どもたちは、それぞれの生き物=ふれんどを持っていた。果たして、ふれんどの正体とは─?

道路の両脇に青々とした田んぼが続く郊外の街に引っ越して来た、草壁正志(末岡拓人)。今日から母親の靖子(鶴田真由)と二人で、新しい生活を始めるのだ。本当は父(津田寛治)を失くした寂しさでいっぱいの正志だったが、母を思いやり明るく振る舞っていた。元気に荷物を運ぶ正志は、新居となる団地の部屋に何ものかの気配を感じる。翌日、転校先の小学校で説明を受けて帰宅した正志は、その正体と遭遇する。それは、くらげのような不思議な生き物だった。どこか可愛らしく、チーかまが大好物で自由自在に飛び回るその生き物に、正志はくらげ坊と名付ける。言葉はなくてもなぜか気持ちは通じ合い、二人はすぐに友だちになる。くらげ坊をリュックに隠して登校する正志。周りにバレないかとドキドキしている正志が見たのは、驚きの光景だった。クラスの皆が、“ふれんど”と呼ばれるそれぞれの不思議な生き物を連れていたのだ。彼らは教師が黒板に向かった瞬間、デバイスというコントローラーからふれんどを出して操作する。正志は竜也のふれんどから戦いを挑まれるが、くらげ坊が見事なカンフーの技で勝利する。正志が帰宅すると、研究所で働く叔父の直人(斎藤工)と母が玄関先で言い争っていた。「この街は危険なんだ」と訴える直人に、「出て行けってこと?」と声を荒げる母。「おかしなことがあったら、何でも相談しろ」と正志に言い聞かせる直人は、リュックの中のくらげ坊に気付くが、何も言わない。ある日の下校の途中、正志が神社を通りがかると、男子生徒たちがふれんどを操って戦っていた。正志もバトルに加わるようけしかけられるが、くらげ坊の姿は無く、ふれんどたちに追いつめられる。そこへ、くらげ坊と大きくて強い“るくそー”が現れ、撃退する。るくそーは同じクラスの咲(浅見姫香)のふれんどだった。咲は正志に、家族のことで落ち込んでいた時、黒マントを着た研究所のトップメンバーが現れ、「絶対に裏切らない友だち」だと言ってデバイスをくれたことを打ち明ける。彼らは街中の小学生にデバイスを配った。やがてふれんどを使っての戦いが始まり、今ではあちこちで対戦が繰り広げられているのだ。果たして、黒マントのメンバーの目的は? なぜ、くらげ坊にはデバイスがないのか? そして、ふれんどに隠された秘密とは? 謎の鍵を握る研究所から子供たちに、「ふれんどで試合を行わないか」というメールが届く──。

キャスト & スタッフ

  • 【原案、監督、キャラクターデザイン】村上隆(Takashi Murakami)

    1962年、東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。1991年に個展「TAKASHI, TAMIYA」でアーティストとしてデビューする。1998年には、UCLAのアートデパートメント、ニュージャンル科に客員教授として招かれる。2008年、米TIME誌「世界で最も影響力のある100人」に選出される。英国のアート誌Art Reviewの特集では、10年連続で「世界のアート業界をリードする100人」に選ばれ続けている。最高位は2003年の7位。またアートの経済情報サイト、アートタクティクスにおいて、2011年7月に信用度の評価で世界5位を獲得している。日本では、六本木ヒルズやヴィトン、カニエ・ウェストやゆずとのコラボレーションで有名。また、「芸術起業論」、「創造力なき日本」などの著書でも広く知られている。代表的な個展は、東京都現代美術館での「召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」(01)、カルティエ現代美術財団「Kaikaikiki」(02)、ヴェルサイユ宮殿での「MURAKAMI VERSAILLES」(10)、カタールAl-Riwaq エキシビジョンホールでの「Murakami-Ego」(12)。有限会社カイカイキキ代表として、若手アーティストの育成やマネージメント、ギャラリーやショップの運営も手掛けている。アニメ作品『6HP』を監督、2013年にリリースされる。

  • 【監督補】西村喜廣(Yoshihiro Nishimura)

    1967年、東京都生まれ。特殊造型、特殊メイクアップアーティスト、監督。1995年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門で、自主制作映画『限界人口係数』が審査員特別賞を受賞する。2004年、ゆうばりの出資により、全編夕張ロケを敢行した『スピーカーマン』を監督。2008年、脚本とクリーチャーデザインも手掛けた、劇場映画初監督作『東京残酷警察』が、73もの世界各国の映画祭に出品され、そのうち5つの映画祭で、金賞や観客賞を受賞、一躍国際的に注目され、カルト的な人気を博す。続く監督第2作となる『HELLDRIVER』(10)も、世界中のファンタスティック系映画祭で上映され、その分野での評価を確立する。

ふれんど図鑑

【映画監督】村上隆ロングインタビュー

  • Q:まず初めに村上さん、なぜいま映画を撮ろうと思ったんですか?

    とにかく映画を撮りたい!という。そういう世代なんです。人生の核心部分に特撮とアニメが居座っていて、幼少時から好きだった特撮もので下地ができて、青年になった時点で、劇場版の「銀河鉄道999」とTVアニメの「未来少年コナン」の鑑賞体験が決定打となって、将来アニメーションや子供映画を作る人になる!と思い込んでたのですが、いざ、絵を描く段になって、挫折してしまい、こうして、現代美術作家になってしまって。それでもいつもチャンスをうかがっては、映像作品を作り続けてきたのですが、長編にまとまったのは今作が初めてで、才能やら運やらが必要なジャンルで自分にはそういうのが無いけど、諦めないでとにかくあらゆるチャンスに映像を造ろうとずーっとやり続けていたんです。

    大学とかの志望動機もアニメ絵が描けなかったので、絵の勉強できるところというものだったし。大学入ったら、速攻アニメ研究会に入って、アニメ作ったり、当時はビデオ出たてだったんで上映会をやったり、宮崎駿さんを学園祭にお呼びしたりとアニメやサイファイ三昧の生活に浸っていました。しかし、その頃見た庵野秀明さんの所属したゼネラルプロダクツの「DAICONⅣ」とかをみて、挫折。大友克洋さんの「AKIRA」や、宮崎さんのナウシカを観て、これまた挫折。天才にのみ与えられたチャンスなんだと何度も何度も諦めたのですが、50歳を前にして、諦めきれずにまだ撮ってて、で、やっとこうして日の目を見そうだなぁ~と。

    でも、前に仕事でご一緒した、アニメ監督の細田守さんがおっしゃてましたが、「映画の神様はいつ何時何をしでかすかわからない」とおっしゃってて、その言葉を上映が終わるまで忘れないようにしようと思ってます。今はとにかく、完成してほしいです。(2月13日の時点では全CGカット1000カットほどの中で、400カットほどが未完成。音 楽も今一度仕切り直し。効果音も手付かずの状態です)

  • Q:今回の作品のテーマは何でしょうか?

    子どもたちに、この世のリアリティに直面する前のトレーニングを積んでもらいたい。この世のドグマと逃げずに対峙可能な人間になってほしいから、そういうリアルに突っ込める動機付けを与えられる作品にしたい、と思っています。

    僕の体験においては、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「悪魔くん」「河童の三平」等、といった作品たちは、そういう訓戒に満ちた世界 観を 表現していて、そのメッ セージを幼少時に受け取りました。「戦争に負けて、なんと も暗い世の中に生まれてきたけど、まぁ、正直に僕ら子供にこの世の『ドグマ』を語ってくれる大人(製作者や原作者のこと)もいるんだから、そういう正直な人について行き、世界 を理解しよう」そう感じたんです。おもちゃ売るとか、夢と希望を提供するとか、じゃなくて、今のドロドロを共有する。今の日本、本当にどん底だし、政治も何もかも、大人、全くダメじゃないですか。このストーリーに出てくる大人、全員何もできない人々なんです。だから子供が自分で考え、動くしか無いんです。

    それが日本の今のリアルって思ってます。そういう部分も寓話にもりこみ、「君たちが頑張らんと問題解決しないだよ!」という。もう、闇雲な元気というか。「暗闇の世界に闇雲に生きろ!」って、テーマはそういうことでしょうか。

  • Q:震災前に考えていたストーリーは震災によって大きく変わってしまったのですよね

    そうですね、実は「めめめのくらげ」は今から12、3年前に当初企画したときは、群馬県の奥地にブラジル人が出稼ぎでいっぱい働いている集落があるという話を聞いて、思いついたストーリーなんです。日本社会内の隠された移民という異文化の衝突と融和を描こうと思ったんです。そこには日本 生まれのブラジル人少女がいて、都会で事業に失敗した親子が田舎に来て、その子、男の子が少女と出会い、そこに妖怪が登場し、文化の衝突 に手を差し伸べる、という話でした。日本社会内に衝突が見えなかったんで、そういう部分に裂け目を探しだして、お話のリアリティを造ろうとしたんです。

    でも、震災で戦後日本社会のドグマが全部表面化した。同じ日本人なのに超弩級の異文化の中に生きているというリアルが噴出した。全く違う 価値 観の 中でもがいてるという現実を観て、日本人同士を繋げるにも、トリックスターが必要なんだ、と設定にリアリティを感じれたんです。差別やヒエラル キー、宗教や理念理想の落差を持って、人々はそれぞれ生き、日本の中でもコンフリクトに見舞われている。それが震災で一気に一方向に向か いそうな気分ゆえ、ますますその境界線がハッキリしてきたという事を、子どもたちと共有し、子どもたち自身こそがそういう境界を乗り越えねばならないんだ、 というメッセージが本当に必要になっているんです。

  • Q:本作は震災がなければ生まれなかった作品ということですか?

    そうです。1つのテーマ、復興と平和が日本の心棒に出来たので、そのテーマとの絡みが容易になったといえます。10年間、膠着状態だったお話が動き出したのは、震災であらわになった日本社会から見る、この世の亀裂があらわになったからだと思います。

  • Q:「めめめのくらげ」は単純なファンタジーではないですね、観客にはどういう思いで観てほしいですか?

    ぼくの想定オーディエンスのひとつとして考えているのが、小学3年生くらいなんです。3年生くらいまでのこどもたちが、この作品を観て、多分数ヶ月ぐらいで忘れてしまうかもしれないですけど、半分バカにしながらも、「ふれんど」の存在に少しだけでもリアルを感じてもらって、それが何を意味したかを将来考えてみて 欲しいんです。ぼくらが 「ウルトラマン」観たときのように、ウルトラマン、いるとは思ってなかったし、信じていないんだけれども、ウルトラマン、ゲゲゲの鬼太郎、の発表された当時の社会問題、作品内に封入されてますよね。それが大事だった。そこを今、やりたいんです。

    そして、それらの作品の持つ熱量に当てられて、、、つまり純粋な芸術鑑賞体験だったわけなんですよね。そういう人間のなんでこんなもの作んないといけないのか、とか観る方も、なんでこんなもん、観るの?とか、そういう人間の持つ、芸術鑑賞欲との出会いと、リアリティを感じて欲しいのです。

  • Q:村上さんすっかり映画の魔力にとりつかれましたね。

    とりつかれたのは、4歳から18歳の間で、今はその時の亡霊と今一度出会う決意をしたという感じなんです。現代美術って大人の文化ですから。一旦大人になって、もういっかい幼児化するのに戻ってきたという。映画の文法は本当に複雑で、全然わかってませんが、この歳で、改めて、新ジャンルの文法を現場で学べるのは本当にラッキーだと思います。 声優さんが入ったり効果音が入ったり、編集で意味が変わってきたりといった、まるで映画に命が吹き込まれたかのような瞬間は、本当に感動的で、制作現場にいる幸せを感じています。

くらげ坊 村上隆監督からのメッセージ